彫刻ブロック4

女のトルソ
(Torse de femme )
1965

姿熊や構造に過剰な「説明」がなく、ただ「黙って在る」ことがそれに接する者に「無限に語りかけ」てくる。これが美術の本質だ。言いかえると首も手も足も出ないただ「人間の中心なる胴体」だけで「美」を示せる作家が本当の彫刻家だ。-作者-

横たわる女
(Femme etendue)
1969

ただ親密な中で、歩み辿ってきた私達の精神の姿を語り合いたい。形に触れ得るよろこび、どのような話にも、常に私達の魂が形而上のひろやかさにつながっているある歓びを得たい。-作者-


マハトマ・ガンジー
(Mahatoma Gandhi)
1966

部屋の窓際に大きな老眼鏡をかけたやせこけた白衣の小人が達磨のように坐って、糸車を紡いでいる。こちらの壁際に私は坐る。黙礼して一言もかわさない。寂かな部屋の中にじんじんとして伝わってくるものがある。なんにもいわないで、こんなに人間の存在を強く感じることはない。-作者-

パラスのトルソ
(Torse Pallasien)
1969

パラスはギリシャ神話のアテネ女神の別名で、ホメロスの物語ではいつも「パラス・アテネ」と呼ばれている。-作者-


水浴
(La Maigneuse)
1961

真の彫刻とは、心ある者が立ちどまってひとりで見るとき、語りかけてくるものである。装飾や建築に従属していた大昔から、彫刻の本質はそうであったのである-作者-

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